缶バッジマシンの基本的な仕組みは各メーカー(生産国)によって大差はありません。
若干のサイズの違いはあれど、どれもピックアップダイ・クリンプダイ・アッパーダイのような金型を装備していることは同じです。
しかし、完成する缶バッジの品質までもが同じであるとは限りません。
例えば『しわの無い綺麗な巻き込み』はメーカーによって最も顕著に差が出る代表的な例です。
そして、その要因は各メーカーの缶バッジマシンの仕組みを理解すれば明らかです。
缶バッジ事業をスタートさせる人にとって、もっとも悩むのは『缶バッジマシンは金型が交換できるものにするべきかどうか』でしょう。
たしかに、1つの本体に金型(アタッチメント)を交換することで、複数のサイズを製作できる事は魅力的です。
4種類のサイズ展開を望む場合、本体1つに4つの金型を所有するというだけです。
受注サイズによって缶バッジマシン本体が稼働しない(遊んでしまう)ことを防ぐと考えれば、効率的に思えるでしょう。
しかし、冷静に考えれば、あなたが本当に選択すべき缶バッジマシンが何であるかが分かるはずです。
同時に複数の注文を受ける体制ができているか?
1つの本体に対し、金型を交換する事で複数のサイズの缶バッジを製作できるという事は非常に魅力的に思えます。
しかし、実務的な面を考慮した時、これには大きな問題があります。
あなたのもとに舞い込む案件は、はたして1サイズで完結するのでしょうか?
複数のサイズのオーダーがあった場合、先述した考え方では1つの依頼を完遂するまで、他のサイズに取りかかることができません。
これはとても非効率で、今や『短納期』どころか『超短納期』を要求される缶バッジ業界においては致命的な問題です。
バッジマンネットで提供する缶バッジマシンは、各サイズ専用設計であるため金型の交換はできないものの、逆に言えば面倒な金型交換の手間もないため、何時でもすぐに缶バッジの製作が可能です。
また、各サイズそれぞれを所有する必要はありますが、それはつまり複数の依頼を同時に受注することができるという事でもあります。
例えば4サイズの缶バッジ製作を同時に進行するならば、『4つの缶バッジマシン』が必要です。
これは『4つの缶バッジマシンに4つの金型』を購入するよりもずっと安価になります。
金型だけあっても仕方ありません。どのサイズも“常に使える”状態にしていることが最も効率的なのです。
利益を生み出す大切なマシン。耐久性は大丈夫?
缶バッジマシンを新品で購入するなら、どんなマシンでも缶バッジがしっかり作れる事は当然です。
ただ、あなたが始める予定の事業が数ヶ月で終わるような限定的なものであれば問題はありませんが、以降何年も継続していくつもりであれば、缶バッジマシンの耐久性は非常に重要です。
なにせ、缶バッジは数百数千と製作するのは当たり前、多い時には何十万個もの缶バッジを作る場合もあるのですから、缶バッジマシン本体の耐久性は気になるところでしょう。
金型が交換できるタイプの缶バッジマシンは、ベースプレート(土台と言うべき部分)と金型を接続する非常に重要な箇所に『プラスチック』が用いられているケースが多々あります。
これだけシンプルで簡単に製作できる缶バッジではありますが、反面その“品質”には缶バッジマシンの構造が大きく影響します。
たとえ僅かなガタつきであっても、製作する缶バッジの品質には顕著に表れます。
これは必ずしも、マシンを操作する作業者の力加減が影響しているというわけではありません。
缶バッジマシンの構造による問題です。
バッジマンネットで提供するオール金属製の缶バッジマシンと、安価なプラスチックパーツを用いた缶バッジマシンとでは、耐久性を語るに議論の余地はありません。
それが製作する缶バッジの品質にも影響しているとすれば、どちらを選ぶべきかは明白です。
アフターサービスは万全か?
これは事業の運営を行う上で非常に重要な問題です。
あなたが利用する缶バッジマシンが故障し、修理の必要があると判断した時、それをどこに対してどのようにするべきかご存知でしょうか?
缶バッジマシンはあなたのビジネスに利益をもたらす大切な設備です。
しかし、トラブルは突然やってきます。
いまやインターネットを通じて、世界中から自由に買い物ができる時代ですが、アフターサービスという面では目を瞑らなければいけないケースがほとんどです。
弊社ではショッピングサイトの『トラブルシューティング』にてよくある事例とその対応策を公開しています。
手元から離したくないというケースでも、お電話やメールで詳しく症状をお伝えいただければ、原因の究明・解決へと導きます。
それでも解決しないようであれば、缶バッジマシンをお送りいただき、弊社の専門スタッフが修理・調整を行います。
バッジマンネットなら、購入後も長期的に安心してご利用いただけます。
大量生産・超短納期に対応できるか?
先ほども少し触れましたが、缶バッジビジネスが順調に進むにつれ受注数はどんどん多くなり、厳しい納期にも対応しなければいけなくなります。
その段階になれば、もっと多くの従業員と缶バッジマシンを抱えることでビジネスの拡大を考えるようになるでしょう。
しかし、ここで新たな問題が発生します。
手動の缶バッジマシンの生産数の限度は『1時間当たり150個~250個程度』です。
大口案件や短納期に対応するために、多くのマシンと人員を投入するのも1つの戦略ですが、これには経営・運営面で多くの障害があります。
場所・人件費・個人差による品質の差異…。缶バッジビジネスを次の段階へステップアップする為には、これらの問題を解決しなければいけないのです。
では、実際にどうすれば解決できるのか。
その最適解は、『自動缶バッジマシン』を導入する事です。
これなら1人の作業者で、1時間に約400~1,000個程度の缶バッジが製作できます。圧倒的なスピードと言えます。
また、機械によるプレス圧は常に一定であるため、使用者の力加減によって起きる缶バッジの不良率は著しく低下し、不良品の発生による利益圧迫を防ぐことができます。
自動缶バッジマシンの導入により、従来通りの場所と人員でこれまで以上に大量かつ安定した品質の缶バッジを製作できるようになり、それによって何十万個という大口案件や超短納期にも対応が可能となるのです。
また、長期的な視点で見た時、非常に大切なことがあります。
まず認識しておいていただきたいのは、金型が交換できるタイプのマシンで使用する缶バッジパーツ(シェルやバックパーツ、フィルムなど)と、弊社の提供するプロ仕様のマシンで使用する缶バッジパーツは必ずしも同じ寸法ではないということです。
例えば、同じ57mmと表記されていても形状やサイズは若干ながら違うのです。
これは意外に盲点となっている事実ですが、非常に重要なポイントです。
ビジネスを始める以上、将来的にはどんどん拡大していくことを目標とするのは当然のことだと思います。そのため、最終的にほとんどの事業者が自動缶バッジマシンを導入することになります。
そこで重要になるのは、『いままで使用していたパーツが自動缶バッジマシンに対応しているか』という点です。
事業立ち上げの時点で弊社の取扱いではない缶バッジマシンを導入した場合、事業拡大時に検討するであろう自動缶バッジマシンとパーツの互換性が無い為に、缶バッジの製作が出来ない可能性があります。
事実、自動缶バッジマシンの導入を検討したものの、これまで採用していたパーツで缶バッジ製作ができなかったが為に、導入を断念したケースがいくつもあります。
もしも、今まで使っていたパーツを流用するつもりで購入してしまった場合、自動缶バッジマシンを優先するなら、パーツと共にハンドプレスタイプのマシンも一式買い換えるのか、あるいは両方のパーツを並行して使用するのか。どちらにしても無駄が多いのは間違いありません。
より大きな利益を求めるのに必要不可欠となる自動缶バッジマシン。
スタートの段階でその導入を視野に入れた選択をする必要があるのです。
プロとして正しい選択とは
金型交換型の缶バッジマシンの全てに問題があるというわけではありません。
短期的で小規模な投資と考えれば、これほど効率的なマシンは無いからです。
しかし、事業が長期的に続く事を考えれば、機材の耐久性や信頼性の高いアフターサービスは必須です。
ビジネスの拡大、効率的な大量生産、超短納期への対応。そうした将来への確かなビジョンを持って、導入する缶バッジマシンを選択する必要があります。
あなたが缶バッジビジネスにおいてプロフェッショナルを目指すなら、もう迷う必要はないですね。