
「自分が描いたイラストをグッズにして販売したい」「SNSで発表した作品をファンに届けたい」、そう考えたことはあっても、何から始めればよいのか分からず、一歩を踏み出せない方は多いのではないでしょうか。
近年は、オリジナルグッズを1個から製作できるサービスが充実し、グッズ化のハードルは大きく下がっています。一方で、「在庫を抱えてしまわないか」「著作権は大丈夫か」といった不安から、なかなか実行に移せないケースも少なくありません。
本記事では、イラストのグッズ化の流れを、人気アイテムや具体的な製作手順、失敗を防ぐための注意点とあわせて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
イラストのグッズ化とは
イラストのグッズ化とは、オリジナルのイラストやデザインを、アクリルキーホルダーや缶バッジ、Tシャツなどの実物のアイテムに印刷・加工することです。デジタルでも手書きでも、自作のイラストが、手に取って使える「モノ」として生まれ変わります。
InstagramやX(旧Twitter)でイラストを発信する人が増えており、イラストレーターだけでなく、同人活動の一環として、グッズ化に挑戦したいと考えるのは自然の流れでしょう。
製作したグッズは、コミックマーケットなどの即売会やオンラインプラットフォームで販売することで、収益を得ることも可能です。
イラストの収益化については、「イラストで稼ぐ方法5選!初心者が始める際に必要な準備や注意点も解説」でも詳しく解説しています。
個人でもイラストはグッズ化できる?
結論から言うと、個人でも問題なくグッズ化できます。
以前は、グッズ製作にはまとまった量の発注が必要な場合が多く、個人が気軽に挑戦できるものではありませんでした。
しかし現在は、1個から注文できるオンデマンド印刷サービスが充実しています。特別な機材や技術も不要なため、自分の作品のグッズ化は、挑戦しやすくなっているといえるでしょう。
イラストグッズ化に適した人気アイテム7選
イラストのグッズ化で最初に決めるべきは「何を作るか」です。ここでは、初めてでも製作しやすく人気の高いアイテムを7つ紹介します。
缶バッジ|定番グッズ
缶バッジは、イラストを初めてグッズ化する人にとって、取り組みやすいアイテムのひとつです。
特に丸型缶バッジは、構図を考えやすいため、キャラクターイラストやロゴデザインとも相性が良く、完成形を想像しやすい点が特徴です。
アクリルキーホルダー|定番グッズ
透明感のある素材で、イラストの色味が鮮やかに映えるのが魅力です。イベント販売・オンライン販売のどちらでも扱いやすく、定番グッズとして安定した人気があります。
なお、アクリル素材のグッズとしては、アクリルキーホルダーのほかにアクリルスタンド(通称:アクスタ)もあります。制作単価は高めですが、飾って楽しめるグッズとして人気があります。
ソフビ|世界観を立体で表現できる
キャラクターやイラストの世界観を立体で表現でき、平面グッズとは異なる存在感があります。制作難易度は高めですが、イラスト表現の幅を広げられる点が特徴です。
紙もの・プリント系グッズ(ポストカード・ステッカーなど)|低コストで展開しやすい
印刷コストを抑えやすく、小ロットから制作できるため、初めてグッズ化に挑戦する場合に適したアイテムです。セット販売やノベルティにも使いやすく、ファンとの接点をつくるアイテムとしても利用できます。
トートバッグ|実用性が高い
エコバッグとしても使える実用性の高さから、性別や年齢を問わず人気があります。イベント販売でも手に取ってもらいやすく、特典としても喜ばれるアイテムです。
Tシャツ・パーカー|ファン向け・単価が高い
着用できるグッズとして根強い人気があります。シンプルなイラストやロゴデザインでも映えるため、デザインの自由度が高いのも魅力です。ただし、サイズ展開や色のバリエーションが必要になるため、在庫を持って販売する場合は管理の手間がかかります。
スマホケース|単価が高く日常使いされやすい
日常的に使用されるグッズとして、デザイン性を重視する人に選ばれやすいアイテムです。全面プリントに対応したサービスであれば、イラストの細部まで表現できます。
ただし、機種ごとに専用設計が必要になるため、在庫を持って販売する場合は対応機種の選定や在庫管理に手間がかかります。
イラストをグッズ化する2つの方法
イラストをグッズ化する方法は、大きく分けて「自分で手作りする」と「業者に依頼する」の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的や予算に合わせて選びましょう。
自分で手作りする方法
家庭用プリンターや市販の機材・材料・パーツを使い、自分でグッズを制作する方法です。
高性能なプリンターでは、紙への印刷だけでなく、Tシャツやトートバッグなど布製品にイラストを印刷することも可能です。
少量から試せて、デザイン調整・イベントに合わせた製作などが柔軟にできるのが魅力です。
一方で、仕上がりや耐久性にばらつきが出やすく、アイテムを増やしにくい点は、デメリットといえるでしょう。一定の品質を確保するためには、ある程度の制作技術の習得や、品質の良い機材・材料が求められます。
業者に依頼する方法
印刷会社やグッズ製作専門業者にデータを入稿し、グッズを制作してもらう方法です。品質が安定し、手間をかけずにさまざまな種類のグッズを展開できます。完成品を受け取った後は、自分でイベント販売やオンライン販売を行います。
また、SUZURI(スズリ)に代表されるオンデマンドサービスでは、サイト上での販売から、注文が入った商品の製作・発送まで一連の作業を任せられます。在庫を持たずに販売できるため、初期費用やリスクを抑えて始められるのが特徴です。
どちらの方法も、在庫管理や送料、最低ロット数などの条件を確認したうえで利用することが重要です。
オンデマンドサービスについては、「プリントオンデマンドとは?メリット・始め方【クリエイターのグッズ販売】」で詳しく解説しています。
イラストをグッズ化する手順
イラストのグッズ化は、以下の流れで進めます。
1. グッズを選ぶ
販売方法(イベント販売かオンライン販売か)に合わせて、グッズの種類を決めます。
2. デジタルデータを用意する
手書きのイラストはスキャナーやスマホで取り込み、デジタルで描いている場合はPNGやJPEGといった形式で保存します。印刷に適した解像度でデータを用意することが重要です。
3. 製作方法を選ぶ
販売方法や販売見込みなどから検討します。外注する場合、ロット数や費用、納期は業者によって異なるため、事前に確認しましょう。
イラストグッズ化で失敗しないための販売上の注意点
グッズを販売する際に、トラブルを避け顧客満足度を高めるために押さえておくべき注意点を解説します。
ポイント1:印刷品質の管理を徹底する
販売するグッズの印刷品質は、作品全体の評価に大きく影響します。特に、イラストの解像度が低いと、仕上がりがぼやけて見える原因になります。印刷用のデータは、300〜350dpi以上を目安にし、グッズの種類や印刷方式に応じて適切な解像度に調整しましょう。
また、本制作に入る前にサンプル品で実物の色味や仕上がりを確認することも重要です。デジタル上と印刷後では色の見え方が異なることがあるため、事前のチェックは不可欠です。
ポイント2:収益管理を適切に行う
グッズ販売で利益を出すには、価格設定と製作コストの管理が重要です。
価格を決める際は、製作コストだけでなく、送料やプラットフォーム手数料なども含めた総コストを計算し、適切な利益が確保できる金額を設定しましょう。
また、過剰な在庫は資金繰りを圧迫するため、初回は小ロットで製作するか、オンデマンドサービスの利用がおすすめです。製作に慣れてきたら、内製化によってコストを下げ、利益率を高めることも検討できます。
小ロットでの制作できるグッズについては、「小ロットでもできるグッズ制作!注文手順や費用、失敗を防ぐポイントも」で詳しく解説しています。
ポイント3:納期に余裕を持つ
グッズ制作では、品質だけでなく納期管理も重要です。納期の遅れは、イベント準備の失敗や発送遅延につながり、顧客との信頼関係を損ねる原因になります。
販売日から逆算して、余裕を持った制作スケジュールを設定することが大切です。
特に外注する場合は、必ず事前に業者の納期を確認したうえで、無理のない販売開始日を設定しましょう。そして、正確な発送時期を顧客に伝えることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
ポイント4:著作権や二次創作のルールを守る
既存のアニメやゲームなどを題材にした二次創作グッズを制作する場合は、著作権に注意が必要です。
近年では、二次創作ガイドラインを設けて一定の条件下でグッズ制作や販売を認めている作品も増えています。しかし、ガイドラインを守らずに制作・販売すると著作権侵害となり、トラブルに発展する可能性があります。事前に公式の二次創作ガイドラインを確認し、不明な点がある場合は権利者に問い合わせることが重要です。
二次創作と著作権の関係については、「二次創作とは?著作権やグッズ制作の注意点、トラブル回避のポイントを解説」で詳しく解説しています。
emoji_objects イラストのグッズ化で新しい可能性を広げよう
イラストのグッズ化は、小ロットから製作できるオンラインサービスの登場により、個人のイラストレーターでも気軽に挑戦しやすくなりました。
グッズ販売を成功させるためには、目的に合ったアイテム選び、製作方法の比較検討はもちろん、品質管理や著作権への配慮も重要です。
初めての方は、缶バッジのような低コストで始められるアイテムから試し、反応を見ながら展開を広げていくのがおすすめです。缶バッジマシンを導入すれば、デザインや数量を調整しやすく、小ロット対応や市場動向の変化にも柔軟に対応できます。
バッジマンネットでは、高品質の缶バッジマシンに加え、豊富なパーツ在庫を常時取りそろえています。自分で過度なパーツ在庫を抱えることなく、急なイベント出展や追加製作にも対応できる体制を整えています。バッジマンネットにてくわしくご紹介していますので、ご覧になったうえで、お気軽にお問い合わせください。