● 缶バッジマシンに関するトラブル
- [A1] 回転テーブルが動かない / ハンドルが下りなくなった
- [A2] フィルムと用紙が綺麗に巻き込めない / バックパーツが外れる
- [A3] フィルムの表面に凸凹ができる
- [A4] フィルムが浮いているように見える
- その他の不具合への対処
● カッターに関するトラブル
● 自動缶バッジマシンに関するトラブル
- [A1] マシンが製作途中で動かなくなった
- [A2] 製作中に金型の位置がズレる
- [A3] シェルとバックパーツの間に隙間が出来て簡単に回ってしまう
- [A4] 電源が入っているのにマシンが動かない
- [A5] パートカウンターが表示されなくなった

A1:アッパーダイとピックアップダイ、またはクリンプダイとの間にパーツが詰まっている可能性があります。
動画にあるように、ゴムハンマーと木の棒などを利用し、本体に傷がつかないように下の金型を丁寧に叩いてください。
上下の金型を離すことができたら、下からアッパーダイ(上の金型)を覗き込んでパーツが詰まっていないかを確認してください。
詰まったパーツを取り除く際は、クリンプダイ(バックパーツを乗せる方)側でハンドルを下げて軽くプレスすると外れることがあります。
もし外れない場合は、下からアッパーダイを覗き込み、ドライバーの先などをパーツの一部に引っ掛けるようにして引き出してください。
この際、絶対にパーツと金型の隙間にドライバーなどを差し込むようなことはしないでください。金型にキズが付くと正常に製作が行えなくなります。
修理時に金型の交換が必要になると、修理費用が非常に高価となりますので、心配な方はご自分で取り出さず、弊社に修理依頼を出していただくことをお奨めします。



これらのパーツは重なった状態で梱包されている可能性がある(どうしてもある程度は起こりうる)ため、製作を行う際には注意が必要です。
この状態になるとハンドルが下がらず、無理に下ろそうすればスプリングピンが折れ曲がったり、潰れてしまう恐れがありますので、無理な使用はお控えください。
なんらかの原因でアッパーダイの外側部分が上がった状態のままテーブルを回転させた際に起こりうる現象ですが、通常はテーブルを回転させることで乗り上がった状態が解消されます。
ただし、稀にこの水平方向に伸びるスプリングピンが垂直方向に伸びるスプリングピンを乗り越え、反対側まで行ってしまうことがあり、その状態になるとテーブルが回転しなくなります。
その場合は、アッパーダイの外側部分を持ち上げた状態でテーブルを回転させ、水平方向に伸びるスプリングピンをもう一度反対側に乗り越えさせることで、解決可能です。
◎ 正常な状態 |
![]() |
水平方向のピンの内側に立っている |
× 問題のある状態 |
![]() |
水平方向のピンの下に入り込んでしまっている、 または乗り越えて外側へ行ってしまっている |
A2:使用している用紙に問題がある可能性があります。
しっかりと用紙を伸ばしてから使用してください。
また、静電気が発生して張り付いてしまっていると、うまく作れないこともあります。
金型にシリコンスプレーを塗布するなど、静電気対策をして製作を行うようにしてください。
缶バッジマシンで使用可能な用紙の厚みは、0.1mm ~ 0.13mmを推奨しています。
缶バッジのサイズによっても若干違いがありますので、こちらの表を参考にしてください。
また、ビニールコートされたものや、極端に滑りの悪いもの等、特殊な用紙では製作ができない場合がありますので、ご注意ください。
同様に、布やセロファン、革などの紙以外の素材を使って製作することも弊社では推奨しておらず、これらを使用したことによる故障やトラブルに対する一切の保証は致しかねますので、予めご了承ください。
A3:ピンの位置が不適切であったり、紙とフィルムに埃などのゴミが付着している可能性があります。
適切な位置に正しく取り付けて製作を行ってください。
埃などのごく小さなゴミでも、完成品の見た目に影響を与える可能性が高いため、ゴミが入らないようによく注意して製作を行ってください。
また、フィルムは静電気などでもゴミが付着しやすいため、製作時には使用する分だけ、その都度取り出して使っていただくなど、扱いにはよく注意してください。
マシンやカッターが汚れていると、そこからゴミが付着する可能性もありますので、定期的に掃除やメンテナンスを行っていただくことをお奨めいたします。
A4:以下の3項目をお試しください。
特殊な用紙や、厚すぎ、または薄すぎる用紙をご使用の場合は上手く製作できない場合があります。
まずはご使用になる用紙を適切なものへ変更してお試しください。
推奨の用紙に関しては、こちらの表をご覧ください。
そうすることによって、付着した埃などの小さなゴミを除去し、また静電気による不良を防ぐことができます。
その状態で問題なく製作が可能な場合は、今度は製作時にバックパーツ内に巻き込む部分のみインクが乗らないようにデザインを調整してお試しください。

A5:マシンの動作不良や、缶バッジが綺麗に作れない場合は、メンテナンスを行っていただくことで解決する場合があります。

A のアッパーダイ、クリンプダイ、ピックアップダイにシリコンスプレーを少量塗布し、清潔な布で金型全体に伸ばすようにしながら過剰な油分を拭き取ってください。
B のカムローラー、サイドプレートとプレスクラウンの間、アッパーボルトの挿入部には、ミシン油などの機械用潤滑油を塗布してメンテナンスを行ってください。塗布した後は、何度か空作業を行ってマシンに馴染ませるようにします。
C のベースプレートと回転テーブルの間、ローラーバーアセンブリとアウターコラム・センターコラムの間には、グリースを塗布するようにしてください。



回転テーブルにグリースを塗る際は、ベースプレート側ではなく、テーブルを少しずらし、下から塗りつけるようにすると必要以上に広がるのを防ぐことができます。
ローラーバーアセンブリと各コラム間のグリースは、横から隙間に塗り込むようにして塗布してください。



ミシンオイルなどの機械用潤滑油は、ピックアップダイやクリンプダイなどの金型部分には垂らさないようにしてください。シリコンオイル以外の油分は汚れの原因になり、缶バッジ製作に支障をきたす恐れがあります。
A1:刃の間に異物が詰まっている可能性があります。
指で押し込めない場合は、ゴムハンマーなどを使って本体を傷つけないように丁寧に叩いてください。
異物を取り除いても調子が悪い場合は、簡単なメンテナンスを行うことで改善する可能性があります。
A2:紙以外のものを切っていませんか?
紙以外の素材を使用したことによって起こったトラブルや損害に対する一切の保証は致しかねます。
通常使用の範囲で切れ味が落ちた場合は、まずはメンテナンスを行ってみてください。
それでも綺麗に切れないのであれば、研磨を行うことも可能ですが、その場合はアメリカのファクトリーへ委託することになりますので、対応にそれなりのお時間をいただきます。
切れ味の低下や動作不良は、メンテナンスを行うことで改善する可能性があります。
これらのメンテナンスは不具合の有無に関わらず、定期的に行っていただくことをおすすめいたします。

Aのシリコンスプレーは、表側カッター刃の接触部分に、ゴミ等を取り除いた後に塗布してください。
塗布した後は、不要な用紙を何度かカットし、用紙につかない程度に過剰な油分を取り除いてください。
Bの機械用潤滑剤は、両サイドのハンドルの差し込み部分に少量さすようにしてください。
Cのグリースは、裏側のプレートとハンドルの接触部分に広くしっかりと塗り込んでください。
A1:用紙の挿入口のプレートが前後に倒れていませんか?

切り抜き作業を行う際に、ここに手を当てて押さえるような使い方をしてしまうと、プレートが曲がって挿入口が狭まってしまうことがあります。

その為、ハンドルが動かないといった状況が起こります。

マイナスドライバーなどを挿入口に差し込み、前後に倒して挿入口の広さを調整してください。
A2:紙以外のものを切っていませんか?
紙以外の素材を使用したことによって起こったトラブルや損害に対する一切の保証は致しかねます。
スタンドカッターは保証の対象外の為、通常仕様の範囲で切れ味が低下した場合でも、修理や交換といった対応は致しかねます。
A1:カットサイズの選択が間違っていませんか?

この棒には4サイズに設定できるガイド穴が空いており、これに従うことで正しいサイズにカットできます。
大きさが違うということはこれがズレている可能性が高いため、しっかりとガイド穴に合わせてセットしてみてください。
※調整時は、中央上部のつまみを緩めることで棒の位置を変更できるようになります。
A2:テンプレートの開口部の位置がズレている可能性があります。

そうなると、回転時にテンプレートの上に刃が乗ってしまうという状況が発生し、用紙の一部が切り取れないといったことが起こり得ます。

※開口部を広げすぎると、用紙のデザインを切り抜く際、正確な位置に合わせることが困難になる場合があります。
ただし、こちらはあくまで簡易的なカッターですので、正確な切り抜きを必要とする場合は、プロ仕様パンチカッターのご使用をおすすめ致します。

別の位置に取り付けると、開口部が微妙に中心からズレている可能性があるため、刃がテンプレートと接触する場合があります。
テンプレートの一辺についている、写真の赤丸で囲った部分が、常に同じ位置にくるように目印を付けてご使用ください。

一度テンプレートを付けていない状態で用紙を切っていただき、問題なく切れるようであれば刃は正常ですので、テンプレートの調整を行ってください。
もし切れないようであれば、使用中の刃に問題がある可能性が高いです。こちらから替え刃をご購入いただき、交換を行ってください。
A1:パーツの詰まりによる負荷で、セーフティ機能が働いて停止している可能性があります。



これが点滅しているということは、マシンが負荷を感知し、自動的に停止した状態であることを意味します。
このままでは動作が不可能ですので、電源を一度OFFにした後、再度ONにして再起動を行ってください。



その場合は、まず本体のリバーススイッチを押さえた状態のまま、フットスイッチを押さえるで、モーターが逆回転し、アッパーダイが持ち上がります。


フットスイッチを押さえたままリバーススイッチから指を離すと、その時点でパーツが詰まったまま正転方向に動作し始めるため、状況が悪化する恐れがあります。



その場合は、ダイテーブルに両手を添え、手動でテーブルを逆回転させ、パーツを回収してください。
リバース動作時にパーツが落ちてこなかった場合は、アッパーダイを本体から取り外し、内部に詰まったパーツを取り除いてください。
※パーツの詰まりは、写真のようにシェルを二枚重ねてプレスしてしまった場合に起こりやすく、また、本来推奨される用紙の厚みを超過したものを使用している場合、マシンが感知する圧力が高くなり、思いかけずセーフティ機能が働いてしまう可能性もあります。
パーツの重なりに関しては、シェル以外でもバックパーツのコレットは重なりに気がつきにくいため、よく注意して作業を行うようにしてください。
A2:ダイテーブルの初期位置がズレた状態で起動している可能性があります。



確認の際は、ダイテーブルを手動で回して頂き、片手に軽く回せる程度の抵抗しかない場合は、位置がズレている可能性が高く、アッパーダイの真下にクリンプダイもしくはピックアップダイが来た際に、正転、逆転ともに両手である程度力を入れなければ回せない ほどの抵抗を感じる状態が初期位置となります。
位置に問題がない場合でも、各種動作が正常に行われているかどうかの確認のためにも、必ず一度は回転させて動きをチェックするようにしてください。
A3:プレス圧力の調整が必要な場合があります。

この『ハイト アジャスティング コラー(Height Adjusting Collor)』と呼ばれる部品を上下させることで、『ウォーキングビーム(Walking Beam)』を持ち上げる量を調整し、プレス時の圧力を 変えることが出来ます。
圧力調整を行う際、基本的にはこの箇所以外を触る必要はありませんので、他のボルトやネジを緩めることはしないようにしてくだい。故障の原因となる可能性があります。


自動マシン付属の六角レンチ(1/8インチ)を使って緩め、ハイト アジャスティング コラーを左右にねじって高さを調整してください。
上へいくほど圧力は下がり、逆に下へいくほど圧力が上がる仕組みになっています。
それほど調整可能な範囲は広く無いため、一番下まで下げても負荷が掛かりすぎるということはまずありませんが、あくまで推奨の用紙の使用を前提としているため、規定の厚みを超える用紙を使用する場合は注意が必要です。
A4:スピードコンロールダイアルが最低速稼働の位置になっていませんか?

それでも動か ない場合は、パーツが詰まっている可能性があります。 [A1] マシンが製作途中で動かなくなった をご確認いただき、問題が解決しない場合は、カスタマーサポートまでご連絡ください。
A5:電池切れの可能性があります。



交換の際は、金型の交換と同様の手順でトップカバーとダイテーブルを外し、内側にある電池ボックスのツメを両サイドから押さえながら外側に向けて押し込むことでカウンターご と取り外し、さらにマイナスドライバー等を使って裏側のカバーを外します。



弊社カスタマーサポートへご連絡ください。
TEL: 0575-65-5311 FAX: 0575-67-9210(受付時間:平日9:30〜17:00)
E-Mail:info@badge-man.net
[お送りいただく際の注意]
バッジマシンやカッターを弊社に送る際は、必ず事前にメール、または電話でご連絡ください。
事前連絡なしにお送りいただいた場合、受け取ることができない場合がございます。